2018年1月、ビットコインの価格は一時260万円を超えました。前年の12月初旬は100万円ほどでしたので、1か月余りの間に約2.6倍に高騰したことになります。
しかし、現在は、最高値を付けた時に比べて価格が落ち着いています。
価格がいったん落ち着いている今、ビットコインを購入し、高騰した時に売却することで、売却益を大きく稼ぐことが可能になります。
買い時を逃さないように、急いで購入したいところですが、購入の仕方によって、お得に購入できたり、反対に損をしてしまうことがあるので注意が必要です。
以下では、ビットコインのお得な購入方法を、分かりやすく解説します。
あなたがビットコインをお得に購入して利益を得るために、この記事が助けとなれば幸いです。
目次
販売所ではなく取引所で購入すべき
ビットコインは、仮想通貨取引所または仮想通貨販売所で購入することができます。
基本的に、取引所の方が安く購入することができるので、取引所で購入するようにしましょう。
ビットコインは国内の取引所で購入する
仮想通貨の取引所には、国内の取引所のほか、海外の取引所もあります。
日本人が初めて仮想通貨を購入する時は、日本円が使える国内の取引所で購入することになります。
以下では、取引所の選び方について説明します。
金融庁に登録されている会社を選ぶべき
日本国内で仮想通貨取引所や販売所を営業するためには、金融庁の仮想通貨交換業の登録を受けなければなりません。
ただし、2017年3月末までに既に仮想通貨交換業を行っていて、2019年9月末までに登録の申請をした場合は、登録の可否がでるまでの間、引き続き仮想通貨交換業を行うことができます。
ですので、営業している仮想通貨取引所のすべてが登録を受けているわけではなく、登録を受けたものと登録を受けていないものが混在している状況であり、上記リストも両方が混在しています。
この点、金融庁に登録されている会社を選ぶべきでしょう。
金融庁の審査項目は、利用者保護措置やシステムリスク管理等、多岐にわたり、これらの要件を満たさなければ登録は認められません。
ですので、登録済みの事業者の中から選定することによって、取引所に預けている資産の喪失リスクを低減させることができます。
先日、580億円余りの顧客資産を喪失させて問題となったCoincheck(コインチェック)も登録が認められていなかった取引所でした。
このような未登録の取引所は利用しないほうが無難でしょう。
次の10の取引所が、2018年1月現在、金融庁の審査にパスし登録されたうえで運営されています。
- bitFlyer(ビットフライヤー)
- Zaif(ザイフ)
- QUOINEX
- BitTrade(ビットトレード)
- DMM Bitcoin(ディーエムエムビットコイン)
- Bitbank(ビットバンク)
- BITPOINT(ビットポイント)
- BTCBOX(ビーティーシーボックス)
- Bitgate(ビットゲート)
- フィスコ仮想通貨取引所
これらの取引所の中のどの取引所で購入すべきでしょうか。
その点については、以下で説明します。
「ガチホ」なら購入時に価格が安いと取引所で購入すべき
どこの取引所で買えばよいかは、買い方によります。
初心者は、一度買ったら、こまめに売ったり買ったりせずに、十分な売却益が確保できる価格まで上昇するまで保持し続ける方がよいでしょう(これを「ガチホ」といいます(「がっちりとホールド」という意味))。
ガチホ前提でいうと、取引所を頻繁に利用するわけではありませんので、取引所の使いやすさや、手数料の多寡にはあまりこだわらなくてもよいでしょう。
こだわるべきなのは、購入単価です。
価格が下がった時に購入すべき
ビットコインを含めた仮想通貨は値動きが大きいので、一日のうちでも大きく値が異なることがよくあります。
大きく値を上げている時に買ってしまうと損をしてしまうので、価格が下がったところで購入できるようにしたいところです。
最も価格が下がっている取引所で購入すべき
また、ビットコインの価格は取引所ごとに異なります。
値動きが激しい時は特に、取引所ごとの価格差が大きくなりがちです。
取引所ごとの価格を確認して、価格が下がっている取引所で購入するとよいでしょう。
口座開設はすべての取引所で一気におこなうべき
購入を思い立って手続きを開始してから実際に購入できるまでには数日かかります。
価格は刻一刻と変化するので、手続きを待つ間に価格の安い取引所は変わります。
ですので、手続きを開始する際は、その時点で価格の安い取引所だけで手続きを開始するのではなく、主要な取引所の手続きを一気に始めたほうがよいでしょう。
手続きが完了し、実際に購入する段階で、最も価格が下がっている取引所でビットコインを購入すればよいのです。
買い増す際も、前に購入した取引所ではなく、最も価格が下がっている取引所で購入するとよいでしょう。
以下のリストは各取引所のユーザー登録ページにリンクしているので、迷うことなく一気にユーザー登録できるでしょう。
- bitFlyer(ビットフライヤー)
- Zaif(ザイフ)
- QUOINEX(コインエクスチェンジ)
- BitTrade(ビットトレード)
- DMM Bitcoin(ディーエムエムビットコイン)
- Bitbank(ビットバンク)
- BITPOINT(ビットポイント)
- BTCBOX(ビーティーシーボックス)
- Bitgate(ビットゲート)
※フィスコ仮想通貨取引所はZaifのシステムを利用しているようで、Zaifとまったく同じ値動きをするため、Zaifに登録すればフィスコには登録不要なので、リストから外しました。
もっとも、たくさん登録するのは面倒でしょうから、bitFlyer(ビットフライヤー)、Zaif(ザイフ)、QUOINEX(コインエクスチェンジ)、BitTrade(ビットトレード)の4つだけでも登録しておけば問題ないでしょう。
なお、QUOINEX(コインエクスチェンジ)は、読み方が同じ海外の取引所「COINEXCHANGE.io」があるので、間違わないように、このページのリンクからいくとよいでしょう。
暴騰時や暴落時に取引所のサーバーが落ちて取引できないことがある
暴騰時は暴落時は注文が殺到し取引所のサーバーがダウンしてしまうことがあります。
サーバーがダウンすると取引を行うことができません。
大手の取引所なら大丈夫かというとそうとも限らず、大手の取引所は多くのユーザーが利用しているため、サーバーに大きな負荷が掛かり、やはりサーバーがダウンしてしまうことがあります。
一つの取引所の登録していないと、その取引所のサーバーが落ちてしまった場合に、取引を行うことができず、利益を手にする機会を逃してしまったり、損失を拡大させてしまうことになります。
このようなリスクを避けるためにも、できる限りたくさんの取引所の登録しておくに越したことはありません。
ビットコイン取引所の比較
説明したとおり、ガチホの場合は、bitFlyer(ビットフライヤー)、Zaif(ザイフ)、QUOINEX(コインエクスチェンジ)、BitTrade(ビットトレード)の4つを登録して、その時に最も安い価格を付けている取引所で購入すればよいのですが、ガチホではなく、頻繁にトレードして売却益を稼ぎたいというと方もいるでしょう。
しかし、FXや株の短期売買をやっていた方はともかくとして、初心者にはガチホを推奨します。
この項目では、短期売買をしたい人に向けて、それぞれのビットコイン取引所の特徴を比較して説明します。
販売所が併設されている取引所がある
販売所が併設されている取引所もあるので、誤って販売所で購入しないように気を付けましょう。
販売所は株やFXの経験がない人でも分かりやすくなっていますが、手数料が高く設定されています。
販売所が併設されているのは、上記の取引所リストの中で、販売所が併設されているのは、bitFlyerとZaifです。
下図はbitFlyerの画面キャプチャです。
画面左側のメニューの赤枠で囲っている部分の①が販売所へのリンクで、②が取引所へのリンクです。
Zaifの場合は、最上部のメニューに、「簡単売買」と「取引」という文字がありますが、「簡単売買」が販売所、「取引」が取引所へのリンクです。
「取引」のリンクから取引所の遷移してビットコインを購入しましょう。
また、スマートフォンの場合は、右上のハンバーガーアイコン(3本の横線のアイコン)をタップするとメニューが表示されるので、同じく「取引」のリンクから取引所に行けます。
取引所の購入方法
次に、取引所でビットコインを購入する方法について説明します。
ビットコインを購入する方法には、指値と成行があります。
指値とは、金額を指定して購入する方法です。
例えば、ビットコインを買おうとしている時の現在価格が110万円だったとして、100万円に下がったら買いたい場合、100万円を指値として注文を出しておくと、買い板に載ります。
買い板とは、その取引所に出された買い注文で、まだ約定していない(買えていない)注文が並んでいるリストのことです。
下図は、bitFlyerの板です。
左の「Ask」が売り注文、右の「Bid」が買い注文です。
中央の列はビットコインの円建ての価格を示しています。
緑の数字が売りたい金額、赤の数字が買いたい金額を示しています。
次に、もう一つの買い方、「成行」について説明します。
成行とは値段を指定しない注文方法で、買う数量を指定して行います。
売り板の安いほうから指定した数量に達するまで買い増す。
例えば、先ほどの売り板の場合に、1BTC(ビットコインの通貨単位)を成行買いで注文すると、次のとおり約定します。
- 938,017円 × 0.1BTC = 93,801.7円
- 937,540円 × 0.011BTC = 10,312.94円
- 937,535円 × 0.003BTC = 2,812.605円
- 937,532円 × 0.886BTC = 830,653.352円
合計で、937,580.597円で1BTCを買うことができます。
取引所と販売所の違い
取引所の場合、取引の相手はユーザー同士ですが、販売所の場合、売買の相手方はbitFlyerやZaif等の交換業者です。
このほか、GMOグループのGMOコインという販売所があります。
まとめ
以上、ビットコインのお得な購入方法について、説明しました。
ポイントは、bitFlyer(ビットフライヤー)、Zaif(ザイフ)、QUOINEX(コインエクスチェンジ)、BitTrade(ビットトレード)の4つの取引所の口座開設を一気に行い、手続きが済んだ時点で最も価格が下がっている取引所で購入するということです。
この記事を参考に早速、取引所に登録してみてください。